令和7年6月17日、雪谷税務署にて中学生の税についての作文説明会が開催されました。
伊藤隆正 雪谷納税貯蓄組合連合会会長 あいさつ
雪谷納連会長の伊藤でございます。 日頃から雪谷納連に格別の御支援、御協力を賜り厚く御礼申し上げます。今日は、早くも真夏の暑さとなり、全国各地におきまして、気温が35度超えの猛暑日となっております。東京都心も今年初の猛暑日となるかと心配しましたが34度で留まりました。 皆様におかれましては、ご多忙の中、また、猛暑の中、ご参集を頂き、誠にありがとうございます。 特に、小黒教育長におかれましては、昨年に引き続きご出席を頂きましたこと、感謝申し上げます。ありがとうございます。
さて、中学生の税についての作文につきましては、私たちの主たる事業であり、未来を担う中学生に作文を通して、税の正しい知識や納税の大切さを学んで頂く目的で大田区教育員会はじめ行政機関、雪谷地区の8中学校のご協力のもと、雪谷税務署との共催で実施しております。 また、雪谷地区の8中学校は、私たちの母校であり、子や孫が通う学校でもあります。従って、本事業は、卒業生として、あるいは父兄として、そして地域の一員として取り組んでおります。
昨年を振り返りますと、目標としていました作文応募件数800件を超えることができました。この目標が達成できたのも、校長先生はじめ、教員の皆さまのご協力の賜物と感謝申し上げます。私たちも、たくさんの生徒さんに、税を知るきっかけとなればと活動して参りましたので、一定の成果が出たことに喜びを感じています。
雪谷税務署長におかれましては、本事業の取りまとめ役としまして、きめ細やかなご配慮を頂き、誠にありがとうございます。今年も引き続きよろしくお願いいたします。
最後に、本日の説明会を通して、校長先生や教員の皆さま、大田区教育委員会や雪谷税務署、大田都税事務所など、行政の皆さまとの連携が更に強化しますよう努めて参りますので、よろしくお願します。

写真中央 伊藤会長
横山幸生 雪谷税務署長 あいさつ
雪谷税務署長の横山でございます。 税務行政機関を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。 本日は大変お忙しい中、大田区教育委員会から小黒教育長、また、調布地区の各中学校から校長先生にもお越しいただき、「令和7年度 中学生の「税についての作文」募集説明会」を開催できましたこと、感謝申し上げます。 皆様には、日頃から「税についての作文」、「租税教室の開催」などを通じて、租税教育の推進に、深いご理解と多大なるご協力を賜っており、この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。 また、雪谷納税貯蓄組合連合会の皆様におかれましては「税についての作文」事業をはじめ、平素から税務行政全般に対しまして、格別なご理解とご協力を賜っておりますこと、重ねて御礼申し上げます。
この、中学生の「税についての作文」の募集活動は、全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が共催で実施しており、今年で 59回目となります。昨年度は、調布地区すべての中学校8校から、802編もの応募をいただきました。この作文事業は、中学生に対する租税教育の一環として行っておりますが、本来は身近でありながらも、普段あまり考えることのない 「税」 に対して向き合い、理解を深める良い機会であると考えております。
私も昨年、作文を読ませていただきましたが、応募された作文はどれも、それぞれの視点で税を見つめ、考えられたすばらしいものでした。 また、昨年は上位の賞を受賞された生徒さん3名に「一日税務署長」に就任していただき、税務行政に対する理解を深めていただくとともに、納税道義のより一層の向上について、広く一般の方々にP R していただきました。 これもひとえに、租税教育の重要性をご理解いただき、熱心に取り組んでおられる校長先生をはじめ、担当の先生方のお力添えと御指導の賜物であると感謝申し上げる次第でございます。
後ほど、担当者から、本年度の作文募集要項や租税教室について説明させていただきますが、本年度も引き続き、租税教室を活用していただくとともに、一人でも多くの生徒さんに作文をご応募いただき、「税」を通して社会とのつながりを感じていただきたいと思います。
最後になりましたが、本年も、この募集活動にご協力いただきます、教育委員会並びに校長先生をはじめとする諸先生方、保護者の皆様方に、心より感謝申し上げますとともに、今後とも租税教育の推進のため、お力添えを賜りますようお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。

写真 左から二人目 雪谷税務署長
小黒仁史 大田区教育長 あいさつ
大田区教育委員会教育長小黒仁史でございます。日頃より調布地区の中学校の租税教育の充実に御尽力いただき、誠にありがとうございます。
国民生活や経済生活と密接に関連する税は、私たちの暮らしや社会に欠かせない多様な公共サービスを提供する国や地方公共団体の活動の財源であり、国の様々な制度の中でも根幹的なものです。国民が教育を受け、勤労し、税を納め、持続可能な社会を作っていくことは、民主国家の維持発展にとって極めて重要なことです。
教育基本法では、教育の目標について、「公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養う」と示しています。社会や国を支える税の意義や役割を深く理解し、税をとおして社会や国の在り方について考える租税教育は、正に教育基本法の理念に基づいた教育であると考えられます。そこで現在、学校教育では、社会科を中心に税について学ぶことになっています。学習指導要領では、内容において、小学校第3学年と第6学年では、「租税の役割について学ぶこと」、中学校の公民的分野では、「財政及び租税の意義、国民の納税の義務について理解すること」「財政及び租税の役割について多面的・多角的に考察し、表現すること」が示されており、社会保障、災害復旧の取組、地域の開発などに必要な費用は租税によってまかなわれていること、それらは、国民によって納められていることを学びます。
第4期大田区教育振興基本計画「おおた教育ビジョン」では、「笑顔とあたたかさあふれる未来を創り出す力を育てます」と理念を示し、こどもたちが未来社会において、ウェルビーイングが実現された社会を創る担い手になることを目指しています。 このことを踏まえ、大田区教育委員会が発行している中学校社会科副読本「のびゆく大田区」では、大田区で徴収した税金が、どのような予算として、どのくらい計上されるのかを示しており、これまでに学んだ内容を基に、こどもたちが身の回りの生活と税金を具体的なイメージで結び付けられるようにしています。
さて、「中学生の税についての作文」の募集では、区内から3,443編の 応募がありました。受賞作品には、増加する移住者と住民税に目を向けて「自分の生活する場所に税金を納めることで、自分の生活が潤う」という内容を記した作品や、ふるさと納税の課題に目を向けて、「自分の住む地域だけでなく日本全体でうまく税を運用していくべきである」という内容を記した作品など、こどもたちの柔軟な視点を基にした素晴らしい作品がたくさん寄せられました。本事業は、税に関することをテーマに作文を書くことを通じて、税について関心をもたせ、税について正しい理解を深めるうえで大変意義深いものであると考えております。引き続き、皆様の御理解と御協力を賜りたく、お願い申し上げます。
最後になりましたが、租税教育の推進に御協力をいただいている皆様に心より御礼申し上げるとともに、改めて、本区立中学校における租税教育の推進に御協力くださいますようお願い申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。

写真 右から二人目 小黒大田区教育長
近藤忠夫 名誉会長「この事業を更に有意義なものにするために」
只今、ご紹介頂きました雪谷納連名誉会長の近藤忠夫でございます。本日は、小黒教育長はじめ、各中学校の校長先生にお集まり頂き、誠にありがとうございます。私は、東京納税貯蓄組合総連合会の会長でもありますので、本事業につきましては、各中学校から作文を回収、審査、全国から回収しました作品の審査、表彰までの流れを承知しております。長期に渡り携わってきました経験から最近の課題について、2点ほど述べさせて頂き、この事業が更に有意義なものとなるよう務めさせて頂きますので、作文事業を進めるうえでの参考にして頂ければ幸いでございます。
それでは、説明に入らさせていただきます。先ず、1点目は、雪谷納連の掲げております目標応募数800編について、解説をいたします。雪谷地区8中学校での応募総件数が800編を越えれば、雪谷納連の上部団体であります東京納税貯蓄組合総連合会へ提出する作文が3編となります。この事は、東京国税局長賞、或いは、その上位の大臣賞や国税庁長官賞等の受賞の対象作品になるチャンスが増えるという事になります。この目標応募数に達しない場合は、2編となります。私も毎年、沢山の作文を読ませて頂いております。大変優秀な作文が多数を占めているといったところが実感でございます。この様な優秀な作品を一つでも多く、上位入賞の機会に導くことが生徒さんたちの励みやより深い内容まで調べようとするモチベーションにつながります。ここで本日の後半、雪谷税務署からご案内があります一日税務署長についても触れておきます。一日税務署長に選ばれた生徒さんは、税務署の仕事を体験し、最後に報道機関のインタビューを受けます。生徒さん達からは、「作文を通して、税について学んだことで税の認識が変わった」、「家族や友達と税について話し合ったことで新たな発見につながった」、「税務署での体験が貴重な経験となった」などと生徒さんたちが真剣に取り組んでいる姿に触れております。どのコメントを聞いても事業の成果を感じるものでございます。この作文事業の目的は、ひとりでも多くの生徒さんに税に感心を持って頂くための機会づくりとなることでございます。表彰状をもらうための目標設定ではありませんが、目標を超えることで東京国税局管内、あるいは、その上の全国で評価されるチャンスの拡大につながるものでございます。ご出席の校長先生の皆さまにおかれまして、このような趣旨にご賛同いただき、ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。
2点目は、生成AIによる作文作成を見逃さない事です。生成AIとは、大量のデータを学習し、その学習データから新たなコンテンツを生成するAIです。例えば、文章生成AIは、質問を入力すると、まるで人間が書いたような自然な文章で回答を生成します。一見すると生成AIで作成した作文か、生徒が作成した作文か分かりません。しかし、沢山の作文を読んでいますと作文の流れや文脈、結論へのまとめ方に一定の規則性があることに気付きます。作文は、自分の考え、個性がでます。どうかこの点につきまして、校長先生はじめ、教育の現場で、税について考える機会であることを生徒さんへ伝えて頂きまして、自分の言葉で作文を書く大切さ、税について考える大切さなどを生徒さんへお伝え頂きますようお願い致します。せっかく税について考える機会ですのでご協力のほど、よろしくお願いいたします。

写真 右 近藤忠夫 雪谷納税貯蓄組合連合会名誉会長
説明会会場の様子
各参加者からご熱心なご意見・ご要望などが述べられました。

筧 雪谷税務署副署長

雪谷納連 鈴木副会長・女性部長

雪谷地区 各中学校の校長の皆さま

雪谷納連の皆さん


